絶対領域と絶体絶命


 「春休みも、もうすぐ終わりかー。勿論僕は宿題など手を付けていない模範的なダメ学生だ(笑)。母は今年も、口うるさく言ってくるだろう!しかーし!今年話既に作戦を立てた。まず、親友のカンスケに宿題を借りる。そして、幼馴染カンスケに写させる!さらに、仏のようなカンスケに丸付けをさせる。これで完璧!」僕はさっさとカンスケの家に行った。


 「ピンポーン。」
 「ピンポーン。」
 「ピンポーン。」
 「ピンポーン…」
 「ピピピピぴっぴぴぴぴぴぴぴっぴぴぴぴぴぴっぴぴぴいぴっぴぴぴぴピンポーン。」
 「バルス!」


 「そういえば、終業式の時に何か言っていたような気がする…」


 『ツカサ!今年は春休み後半ドバイに行ってていないから、宿題写すなら早めに来いよ!』『やだなー。今年はちゃんとやるって!』…


 急に青ざめた。「終わった…僕の春休み。」「終ったよ~宿題でなく~春休み~母に報告~終わりましたと」(俳句)
 家に帰ると、目の前にはメルがいた。「温かいからってそんな短いズボンはいていたら風邪ひくよ。」昨日あんなことがあったのに、ぼくは忘れていて普通に話しかけたので、メルが話しかけられて何故こんなに嬉しそうなのかわからなかった。
 「お母さんに頼まれました。ツカサさんに春休みの宿題をやらせてくださいと。もう終わりましたか?」
 「終わりました。」
 「そうですか、見せてください!」
 「ごめん、嘘…」
 「そうなんですか!じゃよろしくお願いします!」やはりとてもうれしそうだった。


 部屋に戻ると僕は勉強机。メルはベットに腰を掛けた。
僕は黙々と勉強をしようとするがあの服装は兵器だ、犯罪だ、などと考えたり目が行ってしまって集中できない。僕の部屋が暑いのか上も一枚脱いで半そでになった。もう気になってしょうがなかった。



エレキテルパニックと目次


1話


2話


3話


4話


5話


~5話番外編


6話






小鳥ライン自由詩


番外編 自己解釈と説明(2)


テレビのニュースが耳障りだった主人公。実際にはテレビの音はそれほど大きくはないが、当たりどころのない恨みの表れだった。天気=一般論。それを前提として見てみて下さい。世間はお祭り騒ぎの中自分だけが取り残されている気分を表したつもりだ。


自分と同じ思いをしたはずのお姉ちゃんは何故だか全くそのようなそぶりもないのも、裏切られた気分になるのだろう。


口についた納豆が朝ごはんが納豆だということを表し、勢いよくご飯を食べたのにも関わらず、歯磨きはキチンとした。悪いのが宇宙人ではないことはわかっているということだ。


鼻水+青い空=春の花粉症=季節は春


真ん中を貫く雲は飛行機雲で、取り残された自分と重ねていたのだろう。